熊野本宮語り部の会の結成とその取り組み

昭和58年に「熊野古道」が修復工事を完了して、日本の「三大歴史の道」に指定されるのを待つばかり。そんな中、平成2年に和歌山県では、古道への誘客を目指して、古道歩きを主とした「古道ピア」と称するイベントを行ないました。

それが呼び水となって、平成3年から各交通社が古道歩きのツアーを実施して、案内人「語り部」を希望するようになってきました。そのとき非公式ながら、本宮町語り部の会として数人で、各自思い思いの案内をし、年を追うごとに案内の人数や件数が増加し、語り部の増員が急務となりました。

平成10年9月には、翌年の「南紀熊野体験博」への対応を話し合う中で、語り部の増員・有料化を目指し、規約を持った公式の「本宮町語り部の会」を結成し、残り半年間で、各王子での案内の統一や、語り部の資質の向上を目指して学習を続け体験博に間に合って好評を得ることができました。
現在でも「初心忘るべからず」と毎月会員研修は継続しています。

平成16年7月。遂に熊野古道が「世界遺産」に登録されて、多くの旅人が熊野古道を訪れるようになり、案内件数が飛躍的に増加しました。それに即して、紀州語り部の会が語り部養成の講座を開催し、修了証を手にした人が本会の会員として登録し、実働38名を有する会となりました。

熊野本宮語り部の会」と改称して、現在に至っていますが、平成20年11月、全国ボランティアガイド研究大会の分科会場となり、古道案内をして語り部の活動を見てもらった際、その充実ぶりに称賛をいただきました。

私たち熊野本宮語り部の会は今後とも、皆様に喜んでいただける案内をする為の研修を続けながら、皆様方のお越しを心よりお待ちしています。

文責 熊野本宮語り部の会 会長坂本勲生